参照元:宇城市|https://www.city.uki.kumamoto.jp/jigyosha/sangyo/2543000

宇城市は、熊本県で毎年約5億円の農作物被害を出している野生鳥獣被害について、その根本原因を人間による「えづけ」にあるとし、集落全体で対策に取り組む「えづけSTOP!対策」を推進しています(令和7年11月19日更新)。

🐗 鳥獣被害の原因と「えづけ」の定義

鳥獣被害は、野生鳥獣が人間の生活圏を「エサ場」として学習することから始まります。

「エサ場」とは、**鳥獣が身を隠せる「ひそみ場」農作物や収穫残さといった「エサ」**の両方がそろう場所です。人間が無意識に収穫残さや生ごみなどを放置し、鳥獣に「ここはエサが手に入る場所だ」と学習させる行為を「えづけ」と定義し、これをやめることが対策の基本となります。

対策の順番と集落づくり(要チェック)

鳥獣被害対策は、やみくもに行うのではなく、以下の順番を守りながら地域ぐるみで進めることが重要です。

  1. 集落みんなで勉強:鳥獣被害のメカニニズムを正しく学ぶ。
  2. 守れる集落・田畑づくり:鳥獣を寄せ付けない環境を整備。
  3. 柵等による囲いや追い払い:物理的な防御や威嚇の実施。
  4. 個人でできない対策:行政や専門機関と連携し、地域全体で解決が困難な問題に取り組む。

地域のエサ場・ひそみ場チェックリスト

集落全体で鳥獣被害対策を進めるためのチェックリストが提示されています。

チェック項目具体的な例
えづけ度お墓のお供え物・ゴミ捨て場の生ゴミの放置 / 収穫しないままの果実(ビワ、クリ、ミカンなど)の放置。
ひそみ場使っていない田畑に雑草が生い茂っている / 見通しの悪い雑木林や竹林がある / 鳥獣を見かけても誰も追い払わない。

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