「蒙古襲来絵詞と竹崎季長」を観てきた
平成30年11月11日午前「蒙古襲来絵詞と竹崎季長」を見てきました。
くまもと文学・歴史館で開催中の「蒙古襲来絵詞と竹崎季長」は、現在、宮内庁三の丸尚蔵館が保管しているので、今回17年ぶりに熊本で公開されるとのこと。非常に貴重な機会であること、個人的に歴史が好きであること、また自宅から割と近いという条件が整い訪問することができました。
竹崎季長の必死感が好き
蒙古襲来絵詞の物語としては、竹崎季長が二度の元寇で奮戦し武功を上げた話で、一回目の文永の役では恩賞に不満があって、鎌倉の安達泰盛(肥後国の守護)に直談判して恩賞地と馬をゲット。
さらに二回目の弘安の役に関しては、その奮戦を肥後国の守護代として肥後にいた安達泰盛の嫡子・安達宗盛に、軍功を報告しているところまで記録?している。
自分にもわかるように丁寧な解説があるので、助かりました。
「俺、今から元軍に一発かましてくるんで菊池さん、お偉いさんにしっかりアピってくださいね」的な感じとか「安達さん、文永の役のご褒美がちょっと足りんもんだけん、鎌倉まで会いに来ました」的な感じとか、必死感がすごい。馬鹿にしてるわけではないですよ。
私が勝手にそんな解釈をして楽しんでるだけです。
竹崎季長は、自分の頑張りを子孫に伝えたかったのでこれを編纂させたのでしょう。作者は不明のようですが、蒙古襲来絵詞を作らせてくれたから、現在まで遺った訳ですね。
この絵巻物に描かれている「てつはう」のお蔭で、海底から「てつはう」の実物も発掘確認されたりしているようです。750年もの昔の絵巻物だから傷みも激しく、修復などの過程でオリジナルではない部分もあるようです。
でも現代に遺ってくれているから、いろんなことがわかるんですよね。面白かった。
蒙古襲来絵詞と竹崎季長 開催概要
くまもと文学・歴史館で平成30年12月17日まで展示されています。
途中11月21日に一部展示を入れ替えるようです。
関連情報
くまもと文学・歴史館:秋季特別展示会「蒙古襲来絵詞と竹崎季長」について