*取材のため特別に撮影許可いただきました
熊本市現代美術館で開催中の「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」は、アンパンマンの生みの親として知られるやなせたかしの多彩な活動と人生哲学を紹介する展覧会です。今回は、熊本中央高校に通うM.Aさんが記者発表会に参加し、展覧会を通じて感じた魅力を高校生の視点から語ってくれました。
高校生が感じた“アンパンマンの真実”
M.Aさんは「子どもの頃からアンパンマンは知っていましたが、やなせたかしさんのアンパンマン以外の活動は知りませんでした」と話します。学芸員や関係者の解説を聞きながら展示を見ていくうちに、子どもの頃に抱いていたアンパンマンへの疑問の“答え合わせ”ができたと感じたそうです。
やなせたかしが戦争体験や家族との別れを経て、「人を喜ばせること」を人生の喜びとし、困っている人にパンを分け与えるアンパンマンを生み出した背景を知ることで、より親しみを覚えたといいます。また、今も多くの子どもたちがアンパンマンのキャラクターを身近に感じていることを実感し、「友達にもこの深い展覧会をぜひ見に行ってほしい」と語りました。
感想を伝えた際、学芸員が展示の意図が伝わったことをとても喜んでくれたのを見て、M.Aさんは少し緊張していた気持ちがほぐれ、感想を伝えてよかったと感じたそうです。
やなせたかし展の見どころ
- 約200点の原画を中心に、詩人、漫画家、絵本作家としてのやなせたかしの幅広い活動を紹介
- 戦争体験や人生の問いがアンパンマン誕生にどうつながったかを深く掘り下げる
- 学芸員によるギャラリートークや読み聞かせ、講演会など多彩な関連イベントを開催
- 学生料金も設定されており、子どもから大人まで楽しめる内容
まとめ
やなせたかし展は、アンパンマンの知られざる背景や作者の人生哲学に触れられる貴重な機会です。熊本中央高校のM.Aさんが感じたように、展覧会で得られる新たな発見は世代を超えて共感を呼び、友達と共有したくなる深さがあります。ぜひ会場で、やなせたかしの「人生はよろこばせごっこ」というメッセージを体感してみてください。
展覧会情報
- 会期:2025年4月26日(土)~6月30日(月)
- 会場:熊本市現代美術館
- 開館時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)
- 休館日:火曜日(祝日除く)
- 観覧料:一般1,500円、シニア1,200円、学生1,000円、中学生以下無料