玉名市はこのほど、江戸後期の僧・豪潮(ごうちょう)に関連する「木造阿弥陀如来立像及び厨子・添状」を重要有形文化財(歴史資料)に指定した。指定は令和7年3月26日付。
指定物件の概要
- 木造阿弥陀如来立像
光格天皇から下賜された像で、製作は寛政12年(1800年)。京仏師による高度な技術が確認される。 - 厨子
背面に添状の写しを陰刻。桐箱には豪潮自筆の箱書きが残る。 - 添状「阿弥陀仏像記」
聖護院盈仁(えいにん)親王(光格天皇の弟)が作成した下賜の経緯を記した文書。
歴史的価値
寿福寺文書「繁根木山什物」に記載が確認されることから、元は同寺の什物であったと推定される。豪潮の活動を証明する希少な資料群として、近世仏教史研究において重要視されている。
所在地
玉名市岩崎163 玉名市立歴史博物館こころピア
参考情報
- 読坂鋳造阿弥陀如来立像(玉名市指定文化財)
天明6年(1786年)鋳造の2.4mの銅像。西南戦争の銃撃痕が残る1。 - 鹿子木文書(玉名市指定重要有形文化財)
戦国時代の菊池氏・大友氏関連文書23点。令和7年3月指定2。 - 熊本県の仏像文化
八代市の木造阿弥陀如来坐像(県指定文化財)など、県内には中世~近世の優れた仏像が多数現存3。