疋野神社(玉名市)

延喜式式内社として玉名郡で最高の旧社格(県社)を誇る「疋野神社」。

疋野神社二の鳥居
二の鳥居

歴史や伝承が今も伝わっており、地域の方からも厚い信仰を集めるかっちょいい神社。
そんな疋野神社に参拝し、写真も撮ってきたので分かる範囲で情報を提供したいと思います。

こんな神社です

御由緒

創建年は不詳。社伝曰く景行天皇が九州巡幸された際に祀られたとか。ざっくり2000年の歴史をもつ神社なんですね。

「仁明天皇承和7年7月庚子(西暦840年)肥後国玉名郡疋野神社を以って官社に預からしむ」と続日本紀にも記載されており、延長5年(西暦927年)に制定された「延喜式」の神名帳として記録されている式内社です。旧社格も県社となかなかにブランド力のある神社ですね。

熊本で式内社は阿蘇神社・国造神社の2社3神のみ。

ところがどっこい郡司・日置氏の守護神として崇拝されていたのだけども、氏の没落とともに衰退し社殿の跡すらわからなくなったという残念な時期もあったそうです。

そんな疋野神社が近世になり再興し、熊本藩主細川家の崇敬を集めたらしい。誰が再興したんでしょうね?

疋野長者伝説

疋野神社・疋野長者伝説

昔、京に住む美しい姫が、夢を見た。
「肥後国疋野の里に住む、炭焼き小五郎という若者と夫婦になるように」
姫は、夢のお告げの通り、疋野へやって来た。

貧しい小五郎に、姫は金貨を与え、米を買って来るように頼む。
出かけた小五郎は、途中飛んできた白鷺に金貨を投げる。
怪我をした白鷺は、湯煙立ち上がる谷間へ落ちて行き、
しばらくして、元気に回復し、飛び去ってしまう。

米を買わずに引き返した小五郎に、
姫は「あれは、大切なお金というもので、何でも買えましたのに」
すると小五郎は「あんなものなら、山に沢山ある」
見ると山のあちこちに多くの金塊が埋まっていた。

こうして、夫婦は疋野長者となり、
白鷺が元気になった湯が、今の玉名温泉となった。

個人的な感想

温泉の発祥を物語っているのだろうけど、白鷺はとばっちりで怪我をしたとしか思えない。小五郎さんひどいよ。

疋野長者御神陵も境内にあります。

御祭神

主祭神:波比岐神

古事記に登場する一柱の神様で正体不明とされているものの平安京の宮中の西院に祀られたりしていたそうです。諸説あるが守護神的な性質をもってるという話も聞く。

他の神様:大年神(波比岐神)

境内・参道

表参道には背の高い一の鳥居がものすごい存在感でそびえています。
参拝が年末だったのでお正月モードが強すぎ。

この大鳥居は、昭和55年(西暦1980年)に国内外の数千人もの人々により奉納されたもので、県下でも屈指の大きさだとか。

これは参道入ってすぐの狛犬ですが、他にも4対はいたと思います。
撮れたものは後ほど紹介しますね。

二の鳥居は凡そ300年前に当時の家老八代城主長岡筑後守の寄進によるもので、なかなかにたくましいし、色合いが味わい深い黒なんだけど、扁額には「疋野神社」ではなく「匹野宮」と書かれている。他の扁額もそーゆーのがあり、ちょっと悩んでます。単純に疋は匹と置換できるの?

参道の左右には個性的にな狛犬・石灯が並んでおり、ひとつづつ見てゆけば楽しかろうと思うわけです。

手水舎の水は少し暖かく、猿田彦大神は大きめのものが一基あります。

以下の狛犬もとても個性的。

遥拝所もありました。

祭事など

  • 1月1日:歳旦祭(初詣)
  • 立春直前日曜日:節分祭
  • 2月初丑日:初丑祭
  • 2月11日:紀元祭
  • 2月17日:祈年祭
  • 4月1日:長者祭
  • 4月29日:昭和祭
  • 6月1日:還暦祭
  • 8月1日:大祓(茅の輪くぐり・輪くぐり神事)
  • 10月15日:例大祭(献幣祭)
  • 11月23日:新嘗祭
  • 12月23日:天長祭
  • 毎月1日・15日:月次祭

アクセス

〒865-0061 熊本県玉名市立願寺457