霊台橋(美里町)
霊台橋
美里町にある国指定重要文化財の橋です。江戸時代に作られた石造りの単一アーチ橋としては日本最大なんだよね。
熊本県でも屈指の川、緑川の本流に掛けられている。
何度架けても流される木製の橋に悩む住民のために、砥用手永惣庄屋・篠原善兵衛が石橋架橋を計画し、自らも出資し、峙原村(美里町涌井)の伴七(茂見伴右衛門)らが補佐した。種山手永の宇助(卯助)を棟梁とし総勢72人の石工が各地より集められ、工事は弘化3(1846)年より弘化4(1847)年にかけておこなわれた。
種山石工は江戸後期において、いわゆる眼鏡橋的な石橋を肥後内では東陽町を中心に量産しているし、通潤橋 なんかも彼らの手による。
梅雨と台風を避けて作ったので、後期は7か月程度。短期間での大工事はLIFEが相当削られるような感じで、で卯助は二度と石橋を作らなくなったとか。
明治時代以降も、昭和41(1966)年に上流に鉄橋が架かるまで道路橋として使用されたが、現在は観光用の人道橋となっています。
渓谷の迫力と、それに抗う人間の挑戦の物語を感じながら、この風景を眺めてほしい。
種山石工の仕事は、橋をかけるだけではなく、石を加工するスキルが半端ないので、神社の灯籠や、皇居の二重橋、熊本城かの明六・明十橋などで、その実力を体感できる。
霊台橋 へのアクセス
〒861-4715 熊本県下益城郡美里町清水