世界遺産 万田坑(荒尾市)
日本の産業革命を支え、近代日本の礎を築く源となった石炭。
荒尾市と、隣接する福岡県大牟田市にまたがって隆盛を極めたのが三池炭鉱。
その中心的存在が、明治の頃の技術の粋を集めて建造された日本最大規模の2つの竪坑を持つ「万田坑」でした。1800年代の終わりから1900年代初めにかけて2つの竪坑が建造され、設備や機械も充実し、1900年代前半に採炭は最盛期を迎え、日本の産業振興を支えました。しかし、1900年代後半に入ると採炭効率が低下。
また、世界のエネルギーの主役が石炭から石油に移行したこともあり、1951年に採炭が終了し、1997年、ついに万田坑は閉山となってしまいました。