是法神社・是法観世音六角堂・是法荒神社(熊本市)

是法神社・是法観世音六角堂・是法荒神社

肥後・細川藩の細川忠利公により建立された是法寺が元になっている。

明治初期、近くに鎮座していた天満宮を併合して、「是法神社」と改称する。

是法神社はこんな神社です

是法神社を楽しむポイント

1.江戸時代に勧請された是法寺がいつの間にか神社になった!
2.放牛石仏(地蔵)の92体目があるよ!
3.斜向いに荒神社もあるよ!
4.御朱印もありますよ!

是法神社(是法観世音)の由来(歴史)

境内の石碑にその由来が書かれている

原文

飽託郡大江村是法の里なる産土神の祭祀の年久しく厳に行はれ居るいはれをたつぬるに、この里人往昔より敬神の心厚く随ひて資財を集め基本を作り年々の資に充て来りしか天保のころ、藩主細川公の姫君孝子に侍りし二女あり姫君の夭折せられしを悲み尼となりて無若無染とよひこの里に住み香を焼き経を誦してその冥福を祈れり。

両尼里人等か敬神の心厚きをめてゝその資の幾許を補はむとて田五畝歩を寄進しけり後またこの里に神山武右衛門といふ士ありきこの人神を敬ふこと深く両尼のわさにならひてまた田六畝歩を寄進せり。

これより一志不厳に盛に○きて今に至れり。その資前後合せて田三反三畝六歩金五拾円となるこれ実に昔の人の遺ししままとのそかしあはれ此里に住まむ後の世人よ先人の志を忘れすいやましに神威の厳ならむことを希ひ敬祭の実を尽せよかし

裏面

明治三十二年十月一日建之

– 発起兼周旋人 –

永山熊雄・松村初太郎・畑中義一・内村又次郎・松村源次・折倉寿生・内村文次・澤直彦・坂梨有隣・内村藤四郎・坂梨万太郎・三村改平・松本豊喜・石工

– 賛成人 –

松村伊平・石島万吉・吉住寿一・松村政則・高群猪熊・丸内末蔵

オールクマモト的な意訳

是法村でこのこのあたりの住民は昔から産土神を大事にして信仰を怠らなかった。

その理由を訊ねてみると、天保の頃、藩主細川氏の姫君に使えていた二人の女性が、この姫君が亡くなったのを悲しみ、この場所で尼僧になってお供養したらしい。その尼僧二人を村人が敬い田畝寄進したそうです。その話を聞いた、神山武右衛門さんが更に田畝を寄進したとか。

そして今日に至ります。地元の人達はこの話を大切にし、今でも厚い信仰をしているのです。

是法神社(是法観世音)の歴史

もともと、天満宮と是法寺があったらしい、どちらが先にあったのかは知らない。なので知りたい。

そこに享保16年5月に放牛地蔵が村人の依頼で建立されたようです。

明治になってこれらが一つにまとめられたようです。

今では宗教法人是法神社として斜向かいの荒神社も管理しているようです。

是法神社(是法観世音)の御祭神・御本尊

是法神社(是法観世音)境内社

是法観世音 六角堂

是法寺の名残でしょうかね。ここに藩主・細川氏と村人が一体ずつ納めた仏像があります。

放牛石仏(地蔵)92体目

享保16年5月に村中(村人)が放牛さんに建立してもらったようです。

放牛さんは、江戸時代の初め頃(1670年代)、熊本の城下町(現在の新市街辺り)に鍛冶職の子として生まれました。で貧しいなりにも一所懸命暮らしていたそうなんですが、少年時代、父が武士に無礼討ちにされてしまったので、他に身寄りのなかった彼は、お寺に引き取られ僧になり、30年間の修行して、父の冥福を祈るため石仏建立の願を立て、享保7年(1722年)から17年までの間に118体余りの石仏を建てたと言われています。

是法荒神社

境内にあるというよりは、交差点の対角線上に鎮座しています。

是法神社(是法観世音)の境内

境内には御神籤を結んだり絵馬を掛けたりする場所があり、車を祓うために乗り入れることも可能

是法神社(是法観世音)の手水舎・手水鉢

割りと新しい

是法神社(是法観世音)の石碑

飽託郡大江村字是法の居屋敷って誰の?伝わる話だと細川氏かな?


是法神社(平成31年)

社務所(寺務所)

立派な社務所・寺務所です。

ここでお守りや御札などを販売しています。

御朱印ももれなくいただけます。

是法神社(平成31年)

御神木

御神木とおもってますが、どうですかね。

境内の中でひときわ存在感を漂わせているので、勝手にそう見えるだけかな?

放牛石仏も御神木の木陰で涼をとるかのように佇んでます。

是法神社(是法観世音)の拝殿・神殿

拝殿の作りはなんとなくだけど、お寺の影響があるような・・・そもそも是法って地名に仏教感を感じてしまう。

拝殿の篇額には「神威」という言葉が・・・ちょっと強い。

なんだろ、鎮守の杜っぽさとは別の味わい深い深さを感じてします。

是法神社(是法観世音)の御朱印

あります

ご利益

合格祈願・初宮詣・地鎮祭・縁結び・家祓新車中古車の交通安全祈願祭 等

是法神社 の祭事

是法神社(平成31年)

01月01日 歳旦祭

01月02日 左儀長(どんど焼き)

03月25日 天満宮・荒神社 春祭り

04月18日 観世音 春祭り

06月01日 厄入り・厄晴・長寿祈願祭

06月30日 大祓式(茅ノ輪神事)

08月24日 放牛地蔵祭

09月25日 天満宮・荒神神社 秋祭り

10月18日 観世音 秋祭り

11月15日 七五三詣

12月31日 除夜祭

01月18日 初観音    24日 初地蔵    25日 初天神

12月18日 納めの観音  24日 納めの地蔵  25日 終り天神

是法神社(是法観世音)へのアクセス

〒862-0971 熊本県熊本市中央区大江4丁目19−17

駐車場:2〜3台

JR豊肥線:水前寺駅(徒歩10分)・新水前寺駅(徒歩10分)
熊本市電:交通局前(徒歩5分)・新水前寺駅前駅(徒歩8分)
バス:大江校通り・是法神社前(すぐ)・開新高校前(7分)