佐岐神社(熊本市東区)

佐岐神社 について

佐岐はさぎと読む。このあたりは、中央区や西区と違う集落として歴史を重ねてきているので、楽しい発見がある。

この神社は阿蘇神社の建築に使う木材をここの御神木を活用した歴史があったり、明治の廃仏毀釈により廃寺となった西福寺から移設した喚鐘があったりと、興味深い歴史が詰まっている。

創建の時期など、その歴史は詳らかではないが、この神社を参拝できてよかった。

佐岐神社 ギャラリー

ちょっとした石垣に囲まれた境内。鳥居の扁額は素朴だが繊細な凹凸模様。手水舎の半鐘。これが廃寺となった正福寺の喚鐘だと云う。

佐岐神社 の 歴史・由緒

佐岐神社は、小山山の南西部に位置する中山集落にあります。 (現小山1丁目) 阿蘇神社を建築する際、ここの神木を使った由で、以前は「社木(やしろぎ)神社」 と呼ばれていました。

拝殿の奥には1間✕半間の神殿があり、その厨子の中に「木造の男女神像と石造の男女神像」が祀(まつられています。

伝えによると、祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと) 大国主命(おおくにぬしのみこと)の二神で 「医薬の神様」、特に「はやり病気 (伝染病)の神様と言われ、地元はもとより遠くからのお参りがたえなかったと言われています。 神殿横には、石祠があり自然石2個が祀ってあります。 中山の田んぼの中にあった「田ン中サン」 (地神) と中山の村中にあった「藪(やぶ)サン」 (大明神)が合祀 されたものです。

(田ン中サンとは、 小山地頭職 早岐氏の子孫の岡本氏が祀った地神のこと)

また、境内には市指定保存樹木「ムクノ木2本 カゴノ木2本 ナナメノ木1本」 や集落の火見櫓があります。

この火見櫓にかかっている半鐘は、 神園山麓にあった西福寺の喚鐘を移設したものです。 このように、神社の中には、いろいろな見所が隠れています。 皆さんも、 是非、 発見してみてください。

佐岐神社 の 御祭神

少名彦命・大国主命

佐岐神社 の 祭事

不詳

佐岐神社 へのアクセス

  • 所在地
    〒861-8045 熊本県熊本市東区小山1丁目4
  • 駐車場
    なし
  • 公共交通機関
    産交バス:中山(戸島)から徒歩2分