窪田日吉神社(大津町)

窪田日吉神社(大津町)

大津町下町、牧場に囲まれた静かな環境に鎮座する窪田日吉神社。一見すると山間の小さなお宮さんのように見えるが、境内に足を踏み入れると、拝殿・本殿の見事な装飾に思わず目を引かれる。素人目にも伝わる、手のかかった立派な神社だ。

拝殿・本殿を彩る錦絵と緻密な彫刻

この神社の最大の見どころは、拝殿・本殿の装飾の豊かさだ。

壁面には錦絵がたくさん飾られ、木組みや軒まわりには緻密な彫刻が施されている。鬼瓦の造形も丁寧で、職人の技が随所に感じられる。地域の神社にこれだけの意匠が凝らされているのは、氏子たちがいかにこの神社を大切にしてきたかの表れだろう。境内には猿田彦大神の石碑、手水、巨木も揃い、落ち着いた神域を形成している。

広域にわたる氏子と宮座の仕組み

この神社の氏子は大津町内だけにとどまらない。大津町下町(東・西・北の3組がそれぞれ2組に分かれた6つの宮座組)に加え、灰塚、菊陽町の上中代・出分・中代・津留・川久保にまで及ぶ。地域をまたいで受け継がれてきた信仰の深さが、この神社の格をあらわしている。

申祭りと秋祭り、独自の座元の仕組み

春の祭りは4月初めの申の日に行われる「申祭り」。各家から神社に集まり神事を行ったあと、次の座元を決め、大杯の酒での接頭渡しが参加者全員にまわされる。直会が終わると新座元は御幣を受けて帰るという、独自の伝統が守られている。

秋祭りは11月23日。春と同様に新座元を決める仕組みが踏襲されており、これは他の地区と異なる特徴だ。昭和58年には50年ごとの年季祭が催され、稚児行列や婦人たちの手踊り、さらに地元出身の力士・不知火光右ヱ門の土俵入りを模した山車まで登場し、盛大な祭りとなったという。

牧場に囲まれたのどかな環境の中に、こんなにも丁寧に守られてきた神社がある。大津町を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてほしい場所だ。

よくあるご質問

Q. 窪田日吉神社はどこにありますか?
A. 熊本県菊池郡大津町下町に鎮座しています。周辺は畜産系の牧場に囲まれた静かな環境です。

Q. 拝殿の装飾は見学できますか?
A. 境内は参拝できます。拝殿・本殿には錦絵や緻密な彫刻が施されており、見応えがあります。

Q. お祭りはいつ開催されますか?
A. 春の「申祭り」は4月初めの申の日、秋祭りは11月23日に行われます。宮座組による独自の座元引き継ぎの伝統が続いています。

アクセス

〒869-1225 熊本県菊池郡大津町

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