時堂・阿弥陀堂(水俣市袋)

水俣市最古の石造物

時堂・阿弥陀堂

時堂の板碑 によると

記年銘のある石造物としては市内最古のもので、昭和4年(1929)に斎藤俊三氏と当時の袋区長・田上寅平氏により発見された。中央には円相内に地蔵尊の種子 「カ」が刻まれ、その下に蓮華座上に立つ地蔵が刻まれている。地蔵は二重線で表現された円光背を負い、右肩に錫杖をかたげる。衣は向かって右側にたなびき、宝珠を持った右手が胸元に置かれる。

像の両側に銘文がある。文の大意は「法華経をよく理解し、信じ実行したものは現世で安らかな生活ができ、次の世においても安穏な生き方ができる。またそこで再び修行を行うことにより仏法のレールにのって生きることができ楽を「受ける」というもので、逆修供養のために造立されたものと思われる。

定蔵院の朝全が願主となり、比丘安修が刻んでいる。最初の妙金という文字から、この法名を持つ人物の逆修供養塔である。十年続いた応仁の乱(1467)後、荒廃した世の中で仏教に信仰を求めた様相が偲ばれる。

記年銘は長享三年(一四八九) とあるが、実際は八月二十一日に は延徳に改元されている。地方のため伝わっていなかったと思われる。

平成二十五年 三月
水俣市教育委員会

妙金

(右)謹奉彫刻地蔵尊容意趣者経日
現世安穩 後生善處 以道受 亦得聞法故也
大願主 定蔵院朝全

(左)干時長享三年己酉九月廿四日

作者比丘安修

敬白

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