大願寺(大津町室)
JR肥後大津駅・大津駅前バス停から徒歩5分ほどのところに、かっちょいいお寺がある。
その名も「大願寺」。浄土真宗本願寺派のお寺です。熊本地震の影響で楼門が少し傷んでいるようでした。(訪問時は平成30年4月)
歴史
加藤清正公が、慶長6年(1601)から室に宿場町を敷設する際に、苦竹の人家を移住させ、また塔ノ迫を西に拡張するため、白川筋からの農家移住を奨励。移住民を安堵させるために檀那寺を創建して寺院を建立。
後に慶長16年(1611)釈浄誓により、浄土真宗本願寺派末寺大願寺の開基となる。
ちなみに、開基浄誓は、山鹿郡長坂の城主星子美濃守の子孫(末裔)の星子義武が剃髪し、浄誓と号したとか。
この対岸時には、慶長16年(1611)12月12日付の本願寺第12世門主、准如上人から大願寺釈浄誓に対する小巻物の免状が現存するそうです。
明治10年(1877)に西郷隆盛を中心にした西南戦争は、熊本県が主戦場になった、日本国内における最後で最大の戦闘でした。
薩軍は司令部を塔ノ迫(室町)大願寺に置いて、東は高尾野から西は鉄砲好事小路(菊陽町)まで、大津の台地上に守りの陣地を帯状に作り官軍の進軍を防いだそうです。