霜神社 は 健磐龍命 の家来・鬼八法師の祟をおさめるための神社です。
霜神社 の 歴史・由緒

霜神社 と鳥居の扁額には書いているのでこれが正式名称なのかな。
阿蘇市役犬原にご鎮座。農作物に霜害が発生しないように、8月19日から10月16日までの長い期間にわたって火焚き神事を行う場ことで知られる。
なぜ、鬼八法師(鬼八天)を祀るに至ったのか…
健磐龍命が往生岳の頂上から的石に向かって弓を射ます。鬼八は命の射た矢を拾っては、拾ってきてお返しする。何度も的石の付近に落ちた矢を拾っては往生岳までもどってくるんですね。鬼八法師が健脚なのでそういう役目を担っているのかもしれませんが、余りの疲れに鬼八は百回目の矢は足の爪先で蹴り返したのだそうです。
建磐龍命ははその無礼にブチ切れて、鬼八を処刑しよう追い回す。鬼八は逃げて根子岳の奥処(おくど)から穿戸(うど)、矢部と逃走してゆくのだが、高千穂三田井の「窓の瀬」で建磐龍命と戦って敗れ、捕えられてしまいました。
健磐龍命は、鬼八の首を斬ったがすぐもとに戻る。手足を斬ってもまたもとに戻る。とうとうバラバラに斬って、一つ一つを別々のところに埋めました。しかし、首は天に舞い上り、怨霊となって夏の終わりの頃、霜を降らせて人々を困らせた。住民にしてみりゃとばっちりとしか言えない。健磐龍命は鬼八の霊に祈って、 阿蘇の霜宮として末永く祀ると頼まれた。鬼八の霊は天から下りて来て、霜宮として祀られることになった。
建磐龍命の理不尽にキレた鬼八法師が八つ当たりで下を降らし、こまった住民は村の小学生くらいの女の子に、火を炊かせる神事をさせることになる。なんかいろいろ理不尽。
このお祭りは国の重要無形民俗文化財に指定されてます。
霜神社 の 御祭神
天神七柱(天津神、天の七星、霜神、鬼八天)
鬼八天=鬼八法師のことをメインで描いているけど、似たような話が宮崎の高千穂にもある。むしろそちらがオリジナルで、こちらは霜宮という神様が起源で、ある時期から鬼八法師と結びついてしまったんじゃないかという推測を目にした。
霜神社 の 見どころ








祭事
- 八月十三日しめ卸し行事
- 八月十九日乙女入神事
- 九月十五日ぬくめ綿入れの祭
- 十月十六日乙女揚神事
- 十月十八日夜度祭
- 十月十九日例祭
- 十月二十九日満願日
御朱印
不明
アクセス
住所:熊本県阿蘇市役犬原9
駐車場:なし
アクセス:いこいの村駅から徒歩で30分