門前川眼鏡橋(御船町)

門前川に掛かる眼鏡橋。平成28年熊本地震で傷んでしまったが、修繕補強され現在に至る。
橋の掛かっている御船町木倉という地域は、味わい深い佇まいの地域。古くから人々の営みがあったとされています。
控えめな川の流れに、小さいながらも風情のある石橋(眼鏡橋)でした。

門前川眼鏡橋(御船町)

概要

案内板によると、江戸時代、日向往還の要路として架橋されたものである。長い間架橋時期が特定されていなかったが、平成10年に文化5年(1808)であることが判明したそうです。

御船川眼鏡橋(昭和63年流失)が弘化4年(1847)の架橋であることから、それより40年近く古い。植木町の豊岡橋、享和2年(1802)など数例しかない楔石工法で築かれている。

特徴は、切石の一つ一つを丁寧に川石でつなぎ、石には番号が記されている。

橋の長さは7m、幅2.6m、水面からの高さ4.6mである。現存する県内の楔石工法では豊岡橋についで、二番目に古い。

昭和初期、県道改良工事にあたり本来の位置から移されることになったが、当寺の松村熊喜村長らが計画の変更を申し入れている。当初の計画では眼鏡橋を取り壊し、西往還から来た道路を直線で現・木倉小学校入口まで伸ばすことになっていた。

現在は松村村長らの要望にそって新しい橋がかけられ、日本の道路が川をはさんで平行に走っており、眼鏡橋は歩道として残され、今も利用されている。

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