山鹿市の温泉街、菊池往還道沿いを歩いていると、加藤神社のかたわらにひっそりと佇むお地蔵さんがいる。
「火登り地蔵」という少し不思議な名を持つこのお地蔵さんには、火事が起きるたびに自ら坂を登ったという、山鹿の温泉街らしい言い伝えが残っている。
観光マップには載らないような場所だが、地域の暮らしと信仰が染み込んだ、小さくて味わい深いスポットだ。
湯町(温泉街)につきものの存在
火登り地蔵は、菊池往還道の加藤神社と併設するようにぽつんとある。
火登り地蔵は湯町(温泉街)にはよくあるものらしい。温泉街には木造建築が密集し、火事が起きやすい環境だったこともあって、各地の湯町では火除けの信仰が根付いてきた。山鹿でも例外ではなく、そうした願いがこのお地蔵さんにも込められている。
火事のたびに東へ坂を登る
この地蔵さんには、少し変わった伝説がある。
もともと長源寺にあったこのお地蔵さんだが、火事が起こるたびに東へ坂を登ると言い伝えられ、今の場所に移されたのはどうやら最近らしい。
自らの意志で動き、火難を避けるように坂を登っていく地蔵。荒唐無稽なようで、どこか愛らしい。そうした言い伝えが今も語り継がれていることが、この場所の温かみをあらわしている。
地震の爪痕がここにも
もともとはちゃんと風雨をしのげる祠になっていたようだが、これも地震の影響なのかもしれない。
平成28年の熊本地震は、山鹿の小さな史跡にもその爪痕を残した。隣接する加藤神社の鳥居も同様に倒壊しており、この一帯も少なからず被害を受けた。
温泉街の散策途中、ふと目に入るような場所にある火登り地蔵。大きな見どころがあるわけではないけれど、地域の記憶がそっと宿っている。山鹿を歩くなら、立ち止まってみる価値がある一角だ。
よくあるご質問
Q. 火登り地蔵はどこにありますか?
A. 山鹿市山鹿の菊池往還道沿い、加藤神社に隣接した場所にあります。山鹿温泉街からのアクセスもよく、散策のついでに立ち寄れます。
Q. なぜ「火登り地蔵」という名前なのですか?
A. もともと長源寺にあったこのお地蔵さんが、火事が起こるたびに東へ坂を登ったという言い伝えに由来します。その伝承とともに現在の場所に移されたとされています。
Q. 現在も祠はありますか?
A. もともとは風雨をしのげる祠があったとされていますが、熊本地震の影響を受けた可能性があります。訪問前に現地の状況をご確認されることをおすすめします。
火登り地蔵は湯町(温泉街)にはよくあるものらしい。
ただ、この地蔵さんだけは、もともと長源寺にあったのが、火事が起こるたびに東へ坂を登ると言い伝えられて、今の場所に移されたのは、どうやら最近らしいです。
もともとはちゃんと風雨をしのげる祠になっていたようですが、これも地震の影響なんですかね。
