窪田阿蘇神社(大津町)

窪田阿蘇神社 について

大津町の町という字ご鎮座。近くを流れる白川から分岐した井手の流れは、耳に心地よい。

800年の歴史があり、10年ごとに行われる神幸祭は、室町時代から続いているらしく、大名行列の奴道中、稚児行列、女性たちの道中踊りなどで賑わうなど地域にしっかりと浸透している。

令和4年10月には町の無形民俗文化財に指定されている。

窪田阿蘇神社 ギャラリー

窪田阿蘇神社 の 歴史・由緒

神社の由来書

鎮座
建仁元年(西歷1201年)
当社は第83代・土御門天皇の御代の建仁元年(1201年)勧請で陣内村鶴に鎮座されて ありましたが、その後、文明年間(1469年)に現在地に遷座されました。

当時、近鄉、五殼不熟 万民難渋につき五穀成熟の為、窪田郷・現在地に霊地を選び、阿蘇十二宮を鎮産したところ、五穀が成熟 したと云われています。

現在地に遷産後は十年毎に神幸祭として上陣内の旧社跡に興渡御祭典が行なわれます。

当社は近郷に稀な傳統の有るお社です。

行政版の由来書


窪田阿蘇神社 は、鎌倉初期建仁元 (1201) 年に大津町上陣内 (玉 岡) に阿蘇社を勧請して創建された健磐龍命を始めとする阿蘇 12神を祀る神社です。ここは古くはその御旅所でしたが、室町後期 文明元 (1469)年にここに遷宮しました。 白川北岸の上陣内・中陣内 ・下陣内・上町の4地区の鎮守となり、地域の核としての役割 があります。往古には、阿蘇からの往還がこの地域を通り、沿道は 賑わいを呈したと伝えられています。

本殿には、屋根を支える梁や肘木などに壮麗な装飾が彫刻され、阿蘇系の古式の神社の形式を受け継ぐ伝統的な作りです。
地域の歴史を伝える「陣内志談」では、「窪田阿蘇神社は大字町にあり、阿蘇12の神をまつる町村大明神という、大字陣内及び大字町の氏神なり。(中略) はじめは御幸の旅所にて、 文明年間迄は大祭礼あり。その祭典の節には馬場筋にて流鏑馬等あり。今に立ちその旧跡的場、或いは市場の名を存せり。又露天軒を並べて町立ち賑わいし所なり。されば地名を町と云うに至れり。文明年間・玉岡より当所に遷宮し、以来10年毎に古宮床なる神幸式あり。今に至るまで其の式例を改めず」とあります。

神幸式とは、この神社の神体が上陣内字玉岡にあるその古宮跡に御幸するにあたり、地域の4地区の氏子が神幸に供奉して行列をなし、芸能を行う祭礼です。 10年に1度開催される、500年の 伝統を守る民俗行事といえます。 昭和17 (1942)年に諸事情で中断しましたが、神社、及び4地区の有志の尽力で40年ぶりに昭和57(1982)年に復活しました。 地域の努力で受け継がれ、前回 は平成5(1993)年3月に開催されました。

町の地名は、行列の時にその賑わいの中心に開催された市場 (=露店街) を 「町立ち」と表現したことに由来しています。 古書 には「灰塚・新村も、町村の内」と書かれたほど、栄えた場所と伝え られています。

窪田阿蘇神社 の 御祭神

健磐龍神、比咩神、国龍神、比咩御子神、彦御子神、若比咩神、新彦神、新比咩神、若彦神、弥比咩神、国造神、金凝神

窪田阿蘇神社 の 祭事

神幸式・10年毎3月

窪田阿蘇神社 の 摂社と末社

塞神社、天満宮他

窪田阿蘇神社 の 見どころ

窪田阿蘇神社 へのアクセス

  • 所在地
    〒869-1224 熊本県菊池郡大津町町258
  • 駐車場
    なし
  • 公共交通機関
    • バス停:陣内から徒歩15分

窪田阿蘇神社 の 参考情報

山鹿市

前の記事

玄小路(山鹿市)
山鹿市

次の記事

金剛乗寺(山鹿市)