御田植神幸式(おたうえしんこうしき)通称・御田祭/おんだ祭/おんだまつり):阿蘇神社

毎年7月28日行われる阿蘇神社の年中最大規模のお祭りです。
27日に前夜遷座祭・29日に翌日遷座祭が行われ一連の神事が完了します。
28日の神幸式がメインで近隣からの観光客が訪れます。

阿蘇神社の御田植神幸式(令和元年)宇奈利

阿蘇神社では年間を通じて稲作に関する祭礼が行われます。
これらは昭和57年に国重要無形文化財に指定されました。個々の祭礼は、稲の育成過程に合わせた祭日が設定されている。
また、古来から姿を変えないお祭りの姿は、大自然の恵みに感謝する古の人々の祈りが「かたち」としてよくわかります。

7月28日に行われる御田植神幸式は阿蘇神社の年中行事の中で最大規模のものです。神様がお乗りになられた四基の神輿を中心に、田男・田女・牛頭などの農耕に関する人形等、神様のお食事を運ぶ役を担った全身白装束の宇奈利と呼ばれる女性たち、役二百人の行列が青田の中を練り歩きます。
この時期の稲の育ち具合を神様にご覧いただくことによって、秋の豊作を祈願するものです。

お祭りの名前は御田植神幸式とは言いますが、実際には田植えをするわけではないのが興味深いところです。この時期の稲は結構育ってますからね。

なぜ田植えというのか。行列には決まった道順があり、神社を出発して途中二箇所の御仮屋(休憩所)を経て、再び神社に戻って来ます。

この行程で二ヶ所の御仮屋と帰着後の神社でお神輿に向かって稲が投げかけられます。この姿を「田植え」と称するようです。

使用される稲はこのおんだ祭のために特別に育てられた神事用のもので、沢山の人が神輿に稲を載せることができれば「豊作」になるとされています。

じゃぁ神輿に乗らずに地面に落っこちた稲はどうするのか・・・持って帰って自分の田んぼに植えるのだそうです。これを植えると害虫から稲を守ってくれるのだとか。無駄がないというか何というか、好きです。

神幸行列について

阿蘇神社の神幸門から神幸行列は出発します。一年間でこの日しか開かない門です。
先頭は「猿田彦命」。続いて「鷹持」神饌(神様の食事の入った唐櫃)を頭に載せて運ぶ14名「宇奈利」が白装束なのは、神様たちに失礼のないようにとのこと。ちなみに、阿蘇十二神火の神・水の神の十四神の食事。

続いて、獅子頭・早乙女・田楽・田男(たおとこ)・牛頭(うしがしら)・田女(たおんな)・4基の御輿は駕輿丁(かちょう)・宮司と続く。

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