伝左山古墳(玉名市)

伝左山古墳

繁根木のメインストリートを一方入り込んだところに、こんもりと佇む。てっぺんには小祠があり、古墳についての説明板がある。そう、これは古墳なのだ。

もともとは前方後円墳だったかも知れないのだが、今は円墳にしか見えない。古代の玉名の偉い人のお墓だというが、それが誰かはわからない。

伝左山古墳へのアクセス

  • 交通
  • 所在地
  • 駐車場
    なし

伝左山古墳の概要

繁根木川右岸の台地上。南側縁辺近くに築かれた円墳。現状、直径およそ35メートル、高さ5メートル。墳形については、西側もしくは南側(国道208号線側)に前方部が付く前方後円墳であった可能性も。南側には全長110メートルの前方後円墳といわれ、多数の埴輪などが出土している稲荷山古墳。

この稲荷山古墳は稲荷神社となっている。

5世紀後半に造られたとみられ、遺体を埋葬する施設が珍しい。舟形石棺と横穴式石室の2種類。横穴式石室は、複室構造としては初期のもので、石室の変遷を考える上でも注目。

繁根木型貝釧で知られているほか、出土品も豊富。複数の甲冑、多量の鉄刀や鉄鏃、金製垂飾付き耳飾りなど。ヤマトの王権や朝鮮半島との交流を示す内容。質、量ともに突出。

埋葬された人物は県内トップクラスの武器を持ち、軍事的活動とヤマト政権との政治的繋がり。朝鮮半島製の金の耳飾りと大刀で海を越えた活動。古墳は江戸時代発見後、祠。現在まで大切に守られてきた。副葬品は重要さから東京国立博物館や熊本博物館に収蔵。展示中。

不明